【ゲーム障害】小学生の子供を持つお母さんの付き合い方

ゲーム

世界保健機関(WHO)は、オンラインゲームやテレビゲームに没頭し
生活や健康に支障をきたす状態を「ゲーム障害」(ゲーム依存症)という
精神疾患として「改訂版国際疾病分類(ICD-11)」で位置付けることを公表しました。

WHOは、ゲーム障害の主な特徴として以下を挙げています。

ゲームに対するコントロール障害(ゲームの開始、頻度、集中度、期間、終了、環境)
ゲームの優先順位を、他の生活上の利益や日常の活動よりも優先される範囲で上げる。
ゲームプレイにおいて否定的な結果が生じても、ゲームの継続またはエスカレートする。これらの行動パターンは、個人的、家族的、社会的、教育的、職業的、またはその他の重要な機能分野において重大な障害をもたらすのに十分な程度の重症度のものである。

https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1186615.html

韓国では、ネットカフェで86時間オンラインゲームをやり続けていたため
「エコノミー症候群」となり死亡した事件が起こりました。

こう言われると
「自分の息子は大丈夫なのか」とお母さん方はすごく心配されるかと思います。

お気持ちはわかりますし、当たり前だと思います。
僕はかれこれ30年程ゲームして来てますし、
24時間くらいだったら、ぶっ通しでゲームできるくらいゲームが大好きです。
あ、ちなみに結婚もしていますし働いています。

そんな僕が「ゲームしている時の子供ってこんな感じですよー」というのを
代弁できたらなぁと。
まさにゲーム小僧の攻略本です。

韓国の事件がこわい

韓国の事件ではネットカフェが問題で「エコノミー症候群」になりました。
エコノミー症候群とは
窮屈な座席で長時間同じ姿勢のままでいると
血の流れが悪くなり血管の中に血のかたまりが作られ
その血のかたまりがはがれ、肺の血管につまると、胸が痛い、呼吸が苦しいなどの症状をおこします。

家の中でゲームをする場合
寝転んだり
あぐらをかいたり
なんなら立ってゲームする時もあります
自分の居心地が悪かったら体制を整えるんです。

家でゲームをすると怒られるからといって
ネットカフェの様な窮屈な空間(押し入れとか)でゲームされる方がよっぽどリスキー

よく見ると体制でゲームの状況がわかります
それまで寝ころんでいたのに
座り直したらそれはきっとボス戦(大事な戦い)です。
今度観察してみてください。
結構おもしろいですよ。

夢中と依存の違いってなに?

夢中
楽しくてやめられない
幸福度が上がっていくもの

依存
やめたいのにやめられない
幸福度が下がっていくもの

夢中は良いと思います
夢中で勉強をする
夢中でサッカーをする
夢中でゲームをする

夢中になるものを見つけられない子もいます。
なにか夢中になれるものを見つけただけでもよしとしましょう。

依存は良くありません。
これはお酒やギャンブルなんかもそうですが、
本人がやめたくてもやってしまう事です。
本人自身にもストレスがかかり健康的ではありません。

ゲームに夢中になってても、お腹が空いたら
「母ちゃん腹減った」と言える子なら大丈夫です。

言動が乱暴になるのでは?

確かにオンラインのFPS(銃をバンバン打つような)ゲームでそうなりがちですよね。
実際に僕自身もプレー中にミスをして知らない小学生に「は?死ねし」って言われたことがあります(笑)

ただこれはゲームに限った話ではなくて、
みなさんにも経験があるのではないかと思うんです。

例えばサッカーの試合中に、
あからさまなラフプレイを受けたのにファールにならなかったら、
「どこ見てんだよクソ審判!死ね!」って
言う子は言うし、
言わずにしても思っていると思うんですよね。(乱暴な言葉失礼しました)

それがゲームになっただけです。

しかも大体そういう子は、チームに入れてもらえなかったりします。
オンラインゲームは「公園」ですし、
それぞれのプレイヤーが「人」なんです。
暴言を吐かれたら「大人」だって嫌な思いをします。
そんな人と遊びたくないですよね?

「はじめまして」「こんにちは」「ありがとうございます」
健全なゲーマーは相手が年下だろうと、
キチンと「あいさつ」からはじまります。

公園で仲間に入れてほしい時は「一緒に遊んでくれる?」って言うじゃないですか。
そういうモラルは、ゲームでも学べますよ。

オフライン(1人でやるゲーム)で暴言を吐いている場合
それはくやしいからでしょうね(笑)
負けず嫌いが発動している証拠です。

負けず嫌いでなければ「このゲームつまんねー」と、すぐやめてしまいます。
それでも暴言を吐きながら、
トライアンドエラーを繰り返しているのですから頼もしい限りです。

ただ感情的なほどパフォーマンスが悪くなるんですよね。
怒れば怒るほどうまくいかない。
そこに気づくのは時間がかかる事です。

もし八つ当たりで暴言を吐かれたら
「調子に乗るな」と怒っていいです。
いかに「自分の勝手な問題」なのかを気付かせる必要があるので。

安心してください。
嫌われたりなんかしませんよ。
男の子は誰だってお母さんが大好きですから。

肥満になるんじゃないか?

太る原因としてあげられるのは

  • 間食
  • 食生活

この2点です。

ちなみに運動で瘦せるのは間違いです。
例えば10㎞走ったとします。
消費カロリー計算は「体重×距離(km)」なので
小学1年生が10㎞走ると(そんなに走れませんが)
小学1年生の平均体重24㎏×10km=240カロリー(体重1㎏=7000カロリー)

運動で瘦せるのは無謀です。

太らなくするには「基礎代謝」を理解する必要があります(なんだかダイエット本みたいになってきた)
すごく要約すると、人間には2つのモードがあります。

  • 栄養をたくわえるモード
  • 脂肪を燃焼するモード

栄養をたくわえるモードは「食事」をしている時です
脂肪を燃焼するのは消化器官の活動が行われていない時(ジュースやミルクや砂糖が入ったコーヒーもダメ)

こんな話があります

遭難して食事がない時、
体は栄養が足りないので脂肪を分解して栄養に変えます。
んで、脂肪がなくなった場合「筋肉」を分解して栄養に変えるそうなんですよ。
この筋肉を分解している時が超痛いらしいです(経験はありません)

この説明からもわかるように、
何も食べていない時に基礎代謝は「脂肪」を分解して栄養に変えるんですよ。
これが脂肪燃焼モードです。

ということは、間食をすればするほどずっと「栄養をたくわえるモード」なんですね~(池上彰さん風)
食事と食事の間を空ければ空けるほど「脂肪燃焼モード」になります。
これが巷で噂の「断食ダイエット」です(勉強なるぅ!)

ゲーマーは集中してることが多いため、
ご飯を食べる事がめんどくさいと思う人が多いです。
ですのでゲーマーで太っている人は100%「間食」が原因です。

言うことを聞かない

夕飯ができたのにゲームに夢中で食べに来ない事があると思います。
この時、お母さん側の問題は「洗い物ができないから一緒に食べてほしい」だと思います。
んで、子供側の問題は「今はちょっと手が離せない」です。

「ゲームなんだから、すぐにやめれるでしょ?」

残念ながら最近はオンラインゲームが多いので、
自分のタイミングでいつでもやめれるものではなくなってきます。
サッカー観戦が趣味の人から言わせると、
サッカーの試合が始まって10分でご飯に呼ばれるような事です。
もちろん残り35分は見逃します。

「オフラインならすぐやめれるってこと?」

やめれます。
やめれますが、ストレスになります。

ノッている(集中できている)事によって、ゲームの結果が変わってきたりします。
例えば戦いの最中にストップしてご飯を食べたとします。
結果がまだわからないので食事の味なんかわかったもんじゃありません。
早くこの仕事(食べる事)を終わらせたいのです。

そして食べ終わってゲームを再開して負けた場合
食事が嫌いになって敗因はお母さんのせいになります。

とても自分勝手ですし、「知らねえよ!」だと思います笑
これだと親子関係もギスギスしますし、
食事が嫌いな子になります。

提案

ここでは心理学の「返報性」と「一貫性」を使います。

返報性はお返しの心理です。
試食コーナーで「試食をしたら買わないと申しわけない」と思ってしまう事です。

一貫性は、自分の選択は間違いないと思いたい心理です。

まずは子供にYESを言わせてください。

「ご飯できたけど今いいところ?」
「あとどのくらいで食べられる?」
「じゃあ、先に食べちゃうからお皿は自分で洗ってね」

お母さんが「今ご飯を食べてほしい」という要望を譲る事によって、
「返報性」が発動しています。
あとどのくらいで食べられるかを選択させることによって「一貫性」が発動。

返報性を利用して、
お母さんの「一緒に食べてほしい」という原因の「洗い物」を本人にやってもらう。

最後までYESを言わなかった場合は、
当初の予定通り一緒に食べますし、
最後までYESの場合は、
洗い物を覚えさせるいい機会になります。

子供の洗い物のクオリティが悪い

それはもちろんあると思います。
大人の僕が洗っても、妻が微妙な顔をしているなんてしばしば(汗)

僕はこれは「こだわり」だと思っています。

3日掃除せずに大丈夫な人もいれば、
1ヶ月掃除しなくても平気な人がいるように、
どこまで我慢できるのかの「許容範囲」のちがいかと。

子供のとってみれば「綺麗になったもの」も、
お母さんからみたら「まだ汚れているもの」に見えてしまう。

どうしても気になるようでしたら、
食器を分けてみてはいかがでしょうか。
子供も自分の食器が「汚い」と感じるようなら、
技術も向上するかもしれません。

最後に

実はゲームをする事でメリットもあります。

カナダ・モントリオール大学の研究チームによると、
「スーパーマリオ64」プレイさせた結果、
右海馬、右前頭前皮質、および小脳において灰白質の「顕著な」増加が見られたことがわかったそうです。
具体的には、空間認識、記憶形成、戦略計画、および運動能力をつかさどる脳の領域が成長です。

みなさんご存知の「テトリス」もいい結果が出ています。
メリッサ・ターレッキ教授(カブリーニ大学)らが2007年に発表した論文によると、
学生に毎週1時間「テトリス」をプレイさせつづけると、
3カ月後には図形回転についてのテストの成績が大きく向上したそうです。

ゲームは悪い話ばかり耳に入ってきますが、
「困っている人がいたら助ける」という事も、僕はゲームに教わりました。

いい話も増えたらいいなぁと、
僕は今日もゲームをしております。

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